手形割引き・手形の裏書よりノーリスクのファクタリングを活用しよう
手形の満期前に「取引先から大量注文が入って資金調達が必要になった」「どうしてもつなぎ資金が必要になった」このような場合に、満期前に手形を譲渡して資金を調達することが可能です。ここでは手形割引きと、手形割引きの代わりとなるファクタリングについてご紹介します。
手形割引・手形の裏書とは
手形の満期前に第三者(金融機関や業者)へ裏書譲渡することによって、満期日までの利息(期日までの日数分)に相当する額や手数料を差し引いた金額で換金することで、事実上、手形を担保にして融資してもらっているのと変わりません。ただし、仮にその手形が不渡りとなった場合は、受取人である金融機関にお金を返却する必要があります。
メリット
手形の満期前に資金調達ができる
デメリット
手形が不渡りになったらお金を返却する必要がある
手形割引きを行ったとしても、不渡りからのリスクから逃れることはできません。あくまでもつなぎ資金の調達となり、その資金を使うリスクは残ります。そこで、割引手形よりも、手形そのものを売却するファクタリングの利用を好む事業者もいます。
ファクタリング
ファクタリングとは売掛け金を売却することで、資金調達をする方法です。この場合は、手形を売却して資金調達をすることになります。手形割引きと異なる点は、売却となるので「満期日までの利息(期日までの日数分)に相当する額や手数料を差し引いた金額で換金」ではなく、売掛け金(手形)の範囲で希望する金額を取引することができます。
この際、ファクタリングは不渡りの手形を受けとるリスクがあるため手数料を5〜15%(売掛け金先の企業や取引方法により異なる)で設定しています。
ただし、仮に不渡りとなった場合には、すでに売掛け金を売却しているため、返済の義務はありません。不渡りリスクを回避するために、安心料として考えれば手数料は安いとファクタリングを利用している事業者もいます。